日別アーカイブ: 2017年1月4日

2017年の読書始

今年の読書始は、NPO法人遺言・相続リーガルネットワーク編著『お墓にまつわる法律実務 埋葬/法律/契約/管理/相続』(日本加除出版、2200円+税、2016年)となります。墓埋法が実は行政書士業務と関わりが深い分野という認識をこれまで持っていませんでしたが、学習してみる必要を覚えています。たとえば、今自治体では身寄りがなく亡くなった方の遺骨の扱いが課題になっているようです。年々増えていて保管場所や保管期間をどうするか問題になっています。保管期間がもっとも短いのは大阪市で1年間。熊本市はこれまで無期限でしたが、期限有限にする方向のようです。保管期間が過ぎると、遺骨をパウダー状にして個別納骨から無縁墓に散骨されるのかどうか。民間の納骨堂にしても墓地と異なり、その施設には固定資産税がかかりますから地価の高い納骨施設では業者が倒産してしまうことが起こり得るかもしれません。それと、ようやくシリア難民の留学生受け入れの動きがありますが、今後火葬を嫌う宗派の移民が国内に増えてきたときの埋葬のあり方も課題になってくると思います。どこかの無人島をそうした墓地にするような開発を行わないと、問題になるかもしれません。個別の墓がなくなれば何でもないことですが、そうは割り切れない人が大半でしょうから、いい知恵を絞らなければなりません。