カテゴリー別アーカイブ: エッセー

技能習得について

意外に思われるかもしれませんが、官公庁へ提出する許認可手続きに添付する図面作成も、行政書士が行う事実証明業務として認められています。ということで、所属団体の研修でJW-CADのソフト操作を本日学びました。習得すれば、こんなに便利なツールはありません。おかげで年齢が進んでも新しい技能が身につく楽しさがあります。

大分に学べ

昨日のJ2最終節の結果で、大分のJ1復帰が決まりました。おととしはJ3にいたのですから、見事な復活劇だといって差し支えありません。対する熊本は、21位が確定しました。J3の沼津がJ2ライセンスを持たないため、2位になってくれれば、熊本の降格は免れるのですが、本日現在、残り2試合を残して2位鹿児島との勝ち点差は5となりました。次節で鹿児島が勝ち、沼津が負ければ順位の逆転はなく、熊本の降格が決まります。いよいよ崖っぷちです。他力本願を2シーズンも続けなければならないとは、ほとほと疲れます。

認知症フォーラムに参加

地元市が開いている認知症フォーラムに参加しました。今回で9回目になるそうです。開会のあいさつに立った市長によると、いまや5人に1人が認知症になる時代なのだそうです。今年のフォーラムでは総合学習で認知症サポーター養成講座を受講した小学6年生たちと若年性認知症になった配偶者をもつ家族の方からの発表講演がありました。

イノシシ対策

来年の干支は猪ですが、地元で頻繁に猪が現れ問題になっています。市長の話によると、今の猪は柑橘類も食べるそうで、そのため、以前は見かけなかった地域にも出没しているそうです。駆除にあたって猟銃を使用するには民家から200メートル以上離れている必要があるそうで、住宅地においての駆除は難しいということも知りました。猪にとっても住みよい地域になってしまったようです

なんとも浅ましい

NHKのEテレで15日の午前0時から再放送があると聞いていた、写真集「水俣」で知られるユージン・スミスの素顔を追ったドキュメンタリー番組を視聴するつもりで、他の書類作成をしていたのですが、ついその書類作成に没頭して、気づいたら視聴時間を逃していました。それはともかく、今年生誕100年を迎えたユージン・スミスが世界に伝えた公害の原点・水俣での人となりが米国で映画化されます。しかし、地元水俣の市長らはこれを歓迎せず、協力しない姿勢を見せているようです。なんとも浅ましい限りです。伝えるべき姿は今も残っています。

戦後史としての読み方

宮本輝氏の『流転の海』完結を受けて5日の朝日新聞、13日の読売新聞とNHK「ニュースウォッチ9」で本人が取材に応じている記事や放送に接しました。実際に作品を読んでみると、戦後の庶民の暮らしぶりが丹念に描かれています。第9部では中国の文化大革命やベトナム戦争といった当時の国際情勢についても触れられています。主人公の主治医が引退後に水俣へ入って水俣病患者の診察を通じた支援を行っているというくだりもあります。大阪の医師で実際にそうした活動を行った方がモデルとしていたのか、あるいは時代背景を盛り込むための完全な創作なのか、確認していませんが、さりげない数行の記述に作品の深さを感じました。

実店舗の難しさ

昨夜、前の用件が終わって次の予定まで空き時間があったので、熊本市内の2つの書店を訪ねました。ネットでアタリをつけていた本を探しましたが、地域では有数の書店でも置いていないことが多くあります。なかなか読者層の薄い分野の書籍に売り場スペースを割く余裕はないのかもしれません。その代わり店ごとに学習参考書だとか、地元関連だとか、分野を絞って販売に力を入れている印象を受けました。写真はタコ壺の生産量が日本一の内田皿山焼の風景。

多文化共生について

﨑津集落などが世界文化遺産の登録決定となった大きな理由の一つは、キリスト教、仏教、神道のそれぞれを信仰する人との共存もあったということです。いわばエルサレムのような場所で衝突がなく暮らしたことそのものが文化ということなのでしょう。宗教対立が生死にかかわる戦争・紛争に至った愚かな史実はキリがありません。このことは学ぶべきことです。

﨑津集落訪問

今年7月に世界文化遺産登録が決定した「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」の構成資産の一つ﨑津集落を散策しました。約10年ぶりに訪れましたが、立派なガイダンスセンターができておりガイド体制も充実していました。午前11時前に「杉ようかん」が売り切れていました。天草全体の観光振興に大きな影響があることを実感しました。

外国人労働者の人権

今国会で審議されている入管法改正案については、入国してくる外国人はもちろんその家族の人権という観点から非常に問題が多いという印象を持っています。この法案のままでは自国民も不利益を被る部分もあります。どうしても管理というか、取り締まりの対象という視点が前面にあり、社会発展の協力者として接する、それこそおもてなしの精神が欠けているようで、あまりにも品格がない議論になっている気がします。

脳の萎縮

一昨日放映のNHK番組「プロフェショナル」で、児童虐待の結果、子どもの脳を委縮させる影響があるという研究データがあることを知りました。この研究を行ったのは、熊本市出身の小児神経医です。学校は異なりますが、私と同学年世代の方でした。発達期の子どもの脳に影響がある不適切な養育には、当然その子どもの親たちの暮らしぶり、抱えるストレスが関わっていると思います。もっといえば、さまざまな社会の課題が親の行動にも関わっているかもしれません。不幸のトリクルダウンを感じました。

流転の海完結

最近は文芸作品はもちろんましてや長編小説を手に取ることはほとんどありません。そんななかにあって30年来読んできた宮本輝の『野の春 流転の海 第九部』(新潮社、2100円+税、2018年)が先月末に刊行され、ついにシリーズの完結を迎えました。モデルの家庭は、著者自身であり、年齢も父が亡くなった歳と同じく71歳を迎えられたそうですから、一回り上の世代の生活史となりますが、何か懐かしく、たくましく、慎ましい時代の雰囲気を感じます。

みかんの実り

来年1月に開かれるウエイトリフティング競技の全九州高校選抜大会県予選を兼ねた県高校新人大会の審判に携わるため、八代農業高校を訪ねました。毎度のことながら農場を散策するのが楽しみです。さまざまな品種のみかんがたくさん実っていました。

隣国関係に冷静さを

元徴用工に対する日本企業の個人賠償支払いを命じた隣国の最高裁判決を巡る外交関係が気になりました。確かに国家間の取決めはありますので、日本政府の立場は理解できます。しかし、だからといって相手国の司法をバカにした言い方をすれば、相手国民の反感を買うのは目に見えています。元徴用工に対して個人賠償せずに決着に持ち込んだ当時の関係に鑑みて冷静に見守るというのが正しい対応ではないでしょうか。双方の政府と国民が冷静に対応できる環境作りが大事です。

移民と国際正義

途中に他の本を読んでましたので、神島裕子著『正義とは何か』(中公新書、880円+税、2018年)の読了には日数を要しました。リベラリズム、リバタリアニズム、コミュニタリアニズム、フェミニズム、コスモポリタニズム、ナショナリズムの6つの思想潮流から正義とは何かと問うた著作で、西欧起源の歴史と哲学が現代政治に影響を及ぼしていることを改めて実感しました。その中で、今国会では事実上の移民政策とみられる入国管理法の改正について議論されており、移民と国際正義を考える意味で、コスモポリタニズムの考えには共感しました。外国人労働者が日本国内で住民として生活する以上、憲法で保障する基本的人権に制限があるべきではないと思います。たとえば、職業選択の自由であるとか、相応の賃金、家族の帯同などがそうです。逆に言えば、技能実習生は、これらの面で不当な扱いを受けています。日本経済や保険税金財政を助けてくれる人たちの生活者としての権利を守ることは、日本人労働者の処遇アップにも必ずつながると思います。

行政不服審査の信頼は

沖縄県の原処分を防衛省が不服として国交省に審査請求したところ、原処分が覆るケースがあります。請求者と審査庁が国の機関同士であるだけに慎重な審査が求められるのですが、地方自治体の原処分がいい加減だと示している形となります。制度自体に対する信頼を損なうものです。

社会通念という非科学性

先日、大分市を訪ねた際に、地元紙夕刊が伊方原発の運転差し止めを求めた仮処分申請についての却下決定を報じていました。大分と四国は海を挟んですぐ近くにあるわけですから、取り上げ方が大きいのも頷けました。裁判官は、大規模自然災害が起きないとでも考えているのでしょうか。昨日、水俣の丘の上から見た不知火海沿岸の近さを改めて認識しました。魚に境界がないように、火砕流にも放射能にも境界はありません。社会通念というあいまいな実に非科学的な思い込みでしか審理ができない司法の知的劣化は目を覆うばかりです。

映画「ミナマタ」への期待

水俣病を世界に伝えた米国人写真家、故ユージン・スミス氏の生涯を描く映画「ミナマタ」(原題)が、米人気俳優のジョニー・デップさんの主演により今度制作されるそうです。生誕100年、没後40年となった先月、映画関係者が水俣病センター相思社の水俣病歴史考証館を訪れたそうです。同館には、ユージン氏が取材中にチッソ社員から暴行を受けた五井事件の資料展示もあります。ちょうど本日、水俣を訪ねました。写真は同館裏のクルミの木です。対岸の天草の島々が近くに見えるほどの快晴でした。

正義と自己決定権

1年ぶりに大分市を訪ねる機会がありました。夜、食事ついでにジュンク堂書店に立ち寄り、宮本憲一・白藤博行編著『翁長知事の遺志を継ぐ』(自治体研究社、600円+税、2018年)と滝澤三郎編著『世界の難民をたすける30の方法』(合同出版、1480円+税、2018年)を買い求めました。前著は環境法や行政法ひいては憲法上の観点からいかに国や司法が地方自治を蔑ろにしているかという問題提起を含んでいます。後著は難民の受け入れや難民との共生についてあまりにも知らないことが多い日本の国際感覚の貧困が提示されます。その中にあっても、現在、さまざまな支援が取り組まれています。意外にも敷居が高くない支援の携わり方もあるので、読者として勇気づけられる点もありました。2冊とも日本国民としての正義を考えさせられる本でした。