カテゴリー別アーカイブ: エッセー

五輪開催はふさわしいか

ある国会議員が委員会質問の中で紹介していたので、オリンピック憲章のオリンピズムの根本原則の第6項を読んでみました。それによると、「このオリンピック憲章の定める権利および自由は人種、肌の色、性別、性的指向、言語、宗教、政治的またはその他の意見、 国あるいは社会的な出身、 財産、 出自やその他の身分などの理由による、 いかなる種類の差別も受けることなく、 確実に享受されなければならない。」とあります。2020年の五輪開催地としてはたしてふさわしい社会といえるのか、ちまたのタチの悪い言説や立ち振る舞いを見聞すると、現状での開催には二の足を踏んでしまいます。ふさわしい社会へ転換する努力を続けなければならないと強く感じます。

豪雨災害からの復旧作業についての考え

今月起きた西日本各地の豪雨災害の惨状には心傷みます。住宅浸水の被害においては土砂も流れ込んでおり、炎天下での復旧作業の疲労はいかがばかりかと思います。行方不明者の捜索などは当然急がなくてはなりませんが、深刻な住宅被災の場合については当事者の体力気力、協力体制なども勘案して取り組む必要があるかと思います。助かった命を消耗させないことが重要だと思います。

戦場体験者

保阪正康著『戦場体験者 沈黙の記録』(ちくま文庫、800円+税、2018年)を読んでいます。著者によれば、戦場での記憶について語らせない縛りがいろいろあったのだといいます。戦場で起こった数々の事実を知らないでおいて現在や将来の安全保障や防衛を語るのは、死者への冒涜以外の何ものでもないという思いを抱きます。文庫表紙に載っているのは、初年兵哀歌シリーズの版画で有名な熊本県出身の浜田知明氏の作品です。

数学と小論文の能力は必要

大学入試を控える家族がいるため、昨今の受験事情に触れる機会があります。それで感じるのは、たとえ人文科学分野を学ぶ道に進むとしても、数学や小論文の能力は必要だということです。ある政策なり事業なりを実現しようと考えるときに、その成否の検討にあたっては、さまざまな条件の計算が伴います。進める手法についてもさまざまな対象の説得や理解が必要になります。状況を整理して求める結果を導き出すためには、ここをこう変えろとか、ここを潰せとかいうことがありえます。チームとして事に当たる場合は、分かりやすい言葉で共有することも重要になります。

猛暑でも仕事は抜かりなく

西日本に大きな被害をもたらした大雨から一転して今週は晴天が続き、熊本の予想最高気温は猛暑日レベルになりそうです。7月の上旬というと保険関係の届け出や源泉所得税の納税などの事務があります。抜かりなく処理しなければなりません。そんな中にあって、不正な手段で補助金を得ているような事業者のニュースを見ると、しっかり糺すべき行動をとっているのは誰か、それに対して逃げ回って国民に不利益を与えているのは誰かということを覚えておこうと思います。

理想実現の向き合い方

けさの新聞でも一昨日に死刑執行された人たちの起こした集団の成り立ちと事件についての論考が載っていました。けっして奇想天外ではなく十分起こり得ることだという私の考えとも通じる点がありました。一つは理想実現への向き合い方だと思います。首謀者には首謀者の、それに追随した者には追随者の崇高な理想があったのだろうと思います。しかし、その実現にあたってどうしても超えてはならない一線、それは障害となる相手の生命を奪うということですが、それを超えてしまった。そこに追い込んだものは、このカルト集団だけのものではなくて、程度の差はあれどのような組織、社会、家族、個人の中にあるのだろうと思います。そこに追い込ませないためにどうすべきかということを考えると、これもまたあらゆる人がそこに関われる機会を有している気がしてなりません。

王権病

昨日死刑執行となった7人の中には年齢的に近い人もいましたから、その罪の重さを差し引いてもやはりその死は残念に思います。あのカルト集団を率いていた人物は、ここ熊本県の出身者であり、その経歴や少年時代を知る人の声を知れば、実は愚かで小心な人物であったことがわかります。ですから、地元では事件を起こす前から拒否され排除に成功したのだと思います。反面、熊本県から離れた活動拠点ではそうした経歴に注目が集まらず、いわゆる高学歴エリートがその集団内の競争を勝ち抜いて幹部となり、極刑を受ける末路を辿る不幸をもたらしました。結局、あの中心人物は集団が大きくなるにつれて自分は王になる、なれると考えたし、部下たちも付いていけばあの集団が裏から表に出て王の家臣となれると考えたのではないかと思います。冒頭、世代的に近い人たちと書きましたが、実は同時代を生きていても、彼らは戦国時代さながらに王権を獲ることを夢見て生きてきたのではないかと思います。その手段としてテロや戦争の準備まで行っていたと考えると、あまり不思議さを感じません。むしろ歴史上の英雄とされる人物はだいたいが戦争やテロを行ってきました。王権病にとりつかれることは今日のオモテの世界でも十分ありえると考えると、あまり遠い世界の人たちと見なすことはなおさらできないのでは思います。

児童にとってのよい環境

昨日得た情報で地元の放課後等デイサービスの利用者数がここ3年で倍増しているのを知りました。それだけ受け入れ施設が充実したともいえますが、まだ利用をためらう世帯もあるのではと思います。児童にとってのよい環境を考えているのか、将来を担う児童を尊ぶべきではないのかと思います。

よい環境のなかで育てられる

児童憲章のなかに「児童はよい環境のなかで育てられる」とあります。家庭、学校、地域社会それぞれの環境を考えて、少しでもよい環境を提供できるよう力になりたいと思います。実は、本日も小学校を訪ねていろんな情報を得ました。児童の幸福を邪魔する要因を一つひとつ取り除くことがどんなにたいへんかということを実感しました。

中学校訪問

民生委員児童委員の活動として児童福祉の向上に対する支援があります。そのため、小中学校へおじゃまし、情報交換会の場が毎年設けられています。本日訪ねた中学校の校長先生は、社会の変容に対応できる自立した生徒の育成に力を入れられているということでした。確かにこれが絶対無二の正解というものはありません。持論に固執した行動ではかえって解決を遠のかせることがあると思います。中学生にいえることが、民生委員児童委員を務めている大人たちにもいえることではないかと思いながら時間を過ごしました。

赤い悪魔との対戦

W杯ベスト8をかけた日本と赤い悪魔ことベルギーとのゲームをちょうど得点が動いた後半からラブで視聴しました。2点リードしたときはすでに次の対戦相手として決まっていたブラジルとのゲームに思いをはせていました。しかし、結果はアデッショナルタイムに逆転の1点を決められ2-3での敗戦となりました。ゲーム展開としてはたいへん面白く楽しめました。今回の代表選手の中心となって活躍したのは、だいたい10年前ぐらいからJリーガーとして脚光を浴びてきた世代のように感じます。当時プレーを観戦したことのある選手も何人かいました。こうしたスポーツの世界で代表を極めるのはほんの一握りでその期間もけっして長くはありません。今回観戦した側は十分満足しましたが、まだ満足できなかった選手はいるはずです。4年後、8年後と活躍してくれることを期待しています。

壊しては創るの繰り返し

株式会社アテンプトで行っていた一つの事業をこのたび整理することとしました。運営自体は順調でしたが、市況が悪く、こればかりは経営努力で改善できない分野でしたので、取り返しがつかなくなる前に離脱することにしました。この点は、代表者一人の企業ですので、動きはいかようにも早くできます。当面は知財を活用した事業に注力し、状況が変われば再参入も考えたいと思います。考えてみれば、会社員時代もいろんなプロジェクトに取り組み、後に畳んだものも数多くあります。そういう経験が飽きが来なくて向いている気がします。

所有者不明土地問題

昨夜のBS番組で所有者不明土地問題について取り上げていましたので、ついつい見てしまいました。現在、九州の面積に匹敵する土地が所有者不明土地となっていて管理や利活用の障害となっています。土地の登記を見ても所有者が不明であるとか、相続がなされていないため共有者の一部が不明という事例が多くなっています。もともと資産価値が低い土地はもちろんですが、そうした土地は売買や賃貸の対象にならないので、余計荒れ果てて価値が下がることとなっています。評価が低い土地であれば自治体が行う固定資産税の徴収の動機も手間を考えれば低くなるのが自然です。そのために所有者を特定して登記情報と権利を合致させることがないまま放置されています。相続を義務化することもあまり効果があるとは考えられません。所有権を弱めて短期間で実質的管理者に所有権を認めてあげるような、土地は公共財という転換が解決に効果的だと思います。

子育てと高齢者一人暮らし

児童福祉の向上という観点から里親の充実が求められています。実子の子育てですら家庭の負担は大きいものです。そして子育て期間を終え、本人が高齢となって単身世帯となったときの生活維持という問題もあります。学校や介護施設を訪ねる機会が多く、そうした問題を身近に感じています。

放火商法はいただけない

フェイクとヘイトのツイートにいそしむ輩が得ようとするメリットは何なのか。トンデモツイートでSNSへ誘導しての広告収入だとみられます。けっして紙の販売では有力でない新聞がネット版では突拍子の無い論調でアクセスを伸ばす手法もあるようです。それにしても外国籍の人たちを貶める姑息な風潮は許せません。

大学入試

一昨日の夜は出身大学の同窓会に出席しました。志望者拡大に力を入れているそうで、2万人超の出願があったそうです。合格者の入学歩留まりも高くて定員を大幅に上回ったために補助金が減らされそうだということでした。それはともかく出席者の一人から地元の国立大学大学院に進まれていて来春修了見込みという報告がありました。その方は後期高齢者間近なのですが、そういう意欲の高さが素晴らしいと思いました。一般に大学へは10代終わり方の人が進むことが多いですが、豊富な社会経験をもった人が進むことで、若い学生にも教授陣にもいい影響をもたらすという気がします。

昼と夜の長さ

緯度が高い地域を訪れた経験がある人は分かると思いますが、夏至近くの時期は暗くなる時間が遅くなります。29年前のGWにロシアを旅行したことがあってモスクワよりも北のサンクトペテロブルク(当時はレニングラード)では、暗くなり始めるのがようやく午後11時頃といった塩梅でした。時差もそうですが、昼と夜の長さも所変われば異なります。逆に冬場ですと、これはモスクワでの経験ですが、午後2時ぐらいから日が傾いてきて午後3時ぐらいにはすっかり暮れていた覚えがあります。こういう風土で暮らすと、人の精神や運動能力も随分と違うだろうなと思います。特に知的資産の形成は断然夜が長い方ができると思いますし、体を動かすのは断然昼が長い方が有利に思えます。