社会福祉」カテゴリーアーカイブ

「学校」をつくり直す

現在、地元の公立学校でいじめ対策が問題化していて、地域住民としてどうかかわるべきか考えながら動いています。そんなこともあって、これから苫野一徳氏の最新著『「学校」をつくり直す』(河出新書、840円+税、2019年)を手に取ろうとしているところです。公立学校における教職員や保護者、行政に問題に対処する力が不足しているとなれば、それを補完するのは地域住民の知恵と行動しかいないと思います。いじめ防止対策についていえば、当事者である教職員自体に専門的な知識も経験もないために、場当たり的な対応やヘタすると隠蔽する傾向があると思います。
苫野氏の著書を読むのは5年ぶりです。前回読んだのは、『「自由」はいかに可能か』(NHKブックス)でした。その中で同氏は、「自由」のための社会的な根本条件は、「自由の相互承認」の原理に基づいた社会を構想することにあり、その原理をどうすればより実質化していくために、自由のための共通ルール「法」の設定、法の理念を実質化する「教育」、法・教育を補完する「福祉」の重要性を挙げていました。それでいえば、法の理念を実質化すべき教育の場である学校において教育を受ける権利が脅かされている事態は、非常に苦々しいことです。ここは、地域福祉の出番だと思います。

寄り添うということ

本日は県議選の告示日となっています。正午現在、我が家の前にある立候補者の選挙ポスター掲示板を見ると、定員1人に対して現職1人のポスターしか貼ってなく、事前の報道通り無投票の可能性が高くなっています。無駄な経費がかからなくて良いという意見もありますが、公職として働く人の資質向上のためには、政策論争を通じた選択の機会があった方が長期的にはいいと思います。さて、そうした公職にある人が寄り添うという言葉をつかうときがありますが、そんなに簡単につかえない言葉だと思います。最近、いじめの問題や在留希望の外国人の問題と身近で接する機会があり、不利益を被る人の気持ちをくみ上げるのは難しく、それらの人を保護すべき人の思考を改めてもらうのもさらに難しいと感じています。特に保護すべき立場の方にわかってもらいたいのが、対処を誤れば当事者の生命に係るという点です。せめて代弁者になろうと思います。写真は、一昨日、甲佐町の特別養護老人ホーム前で撮った桜です。

変わる成年後見

成年後見制度をめぐって、今年、最高裁が全国の家裁へ次のような通知を出しています。まず1月に後見人の選任について専門職よりも親族が望ましいと考え方が改まりました。専門職とはいってもピンキリで大した仕事もせずに報酬だけせびり取る傾向があり、不評であることを最高裁が追認したようなものです。今月には利用者が後見人に支払う報酬を利用者の財産額に応じて決めるのではなく、業務の難易度により算定するよう最高裁から全国の家裁へ通知が出されたと報じられました。実際に親族後見人を務めている立場で言えば、歓迎したい内容です。さらに、望むとするならば、利用者の多額の財産を保全する仕組みとして導入された後見制度支援信託についても専門職後見人に扱わせる必要ななく、親族後見人で十分可能だと思います。現場での硬直的な運用はどんどん見直してもらいたいと思います。この成年後見で手厚い支援が必要なのは、財産が少なく身近な親族がいない利用者です。こうした利用者の支援業務は難しく、かといって高い報酬が得られないために、しばしば専門職が手を付けたがらない対象者です。そして、こうした利用者の制度利用に現在の家裁がきめ細かく対応できているとは思えません。国も家裁ではなく市町村に任せたいと考えてはいるようですが、そうなれば一層地域の行政職員や住民の資質向上が求められます。

189いちはやく

最寄りの児童相談所へ電話がつながる全国共通のダイヤル番号189というのがあります。語呂合わせで「いちはやく」となっています。児童虐待かどうか疑わしくてもまずは地域からの情報が大切です。私自身はまだこの電話で連絡したことはありませんが、児童の生命がもっとも大切です。悩む前に連絡した方が、気づいた人も楽になるのではないかと思います。学校も役所も間違った個人情報保護意識にとらわれている中には職員がいますが、生命の保護の前に立ちすくむ必要はありません。
もう一つは、2月22日の行政書士記念日のPRです。当日の10~16時、熊本上通郵便局で開かれる無料相談会に相談員として参加します。

早期発見早期療育

放課後等デイサービス事業者を招いての研修会に参加しました。発達障害について講師が早期発見早期療育の必要性を強調していました。保護者の愛情不足やしつけが問題なのではないので、発達障害の子どもを抱える家庭へ知識もなく接するのは、かえって負担になり、危険だと思いました。支援を必要する対象者のすべてに支援の手が行き届いていないのももどかしい思いがしました。一方で、成長することを信じることが重要というお話でした。自分自身も成長できているのか、振り返りたいと思います。

研修受講

さまざまな業務・役務に就いていますといろんな研修受講の機会に恵まれます。法定で内容が決まっているもの、主催者が企画するもの、当事者が希望するものといろいろです。本日は市内の民生委員児童委員の研修で、テーマは発達障害に対する支援です。これは、委員側の希望で実現したものです。さらにそこで得た情報をどう活用して福祉の実現につなげるか、考えたいと思います。

看取りの現場

2か月に1回開かれる地域密着型介護サービス事業所の運営推進会議に本日参加しました。前回の会議後に変化のあった出来事の報告を施設側から聴きますが、看取りの事例は報告者にとっても感情が揺さぶられる出来事であって、聴く側も施設利用者本人の思いと利用者家族の思いの重さがずしりときます。いつかだれでも迎えるそのときをどのような環境で過ごすのか、つい自分にとってもと身につまされます。

要支援の判断と公平性

本日は今年最初の民生委員の定例会議でした。来月の福祉事業の打合せの中で、年々増える一方の要支援対象者とは裏腹に福祉予算の拡充は望めず、事業一人当たりの予算が年々削減せざるを得ない状況が話題になりました。同じ自治体内でも旧来の地区割りであるため、地区によってその単価の格差が生じていることも、公平性の観点から問題になりました。そうなると、要支援の選別を個々に行い、対象者を絞り込むしかありません。それでも、要支援者と顔を合わせる機会を継続することは重要だという話になりました。

養護老人ホーム

現在評議員をしている社会福祉法人宇土市社会福祉事業団が運営する養護老人ホーム芝光苑では現在空き室が4つあり入所者を募集しています。国民年金受給の収入がなくても月額の費用はそれで賄えます。併設する軽費老人ホーム芝光苑でも1室空きがあります。

http://uto-jigyodan.jp/

認知症フォーラムに参加

地元市が開いている認知症フォーラムに参加しました。今回で9回目になるそうです。開会のあいさつに立った市長によると、いまや5人に1人が認知症になる時代なのだそうです。今年のフォーラムでは総合学習で認知症サポーター養成講座を受講した小学6年生たちと若年性認知症になった配偶者をもつ家族の方からの発表講演がありました。

脳の萎縮

一昨日放映のNHK番組「プロフェショナル」で、児童虐待の結果、子どもの脳を委縮させる影響があるという研究データがあることを知りました。この研究を行ったのは、熊本市出身の小児神経医です。学校は異なりますが、私と同学年世代の方でした。発達期の子どもの脳に影響がある不適切な養育には、当然その子どもの親たちの暮らしぶり、抱えるストレスが関わっていると思います。もっといえば、さまざまな社会の課題が親の行動にも関わっているかもしれません。不幸のトリクルダウンを感じました。

地域包括システムと地域共生社会

従来は高齢者福祉に限られていた地域包括システムが現在はもっと広がりを求められてきて、今後は障害者や子ども・子育て家庭、ひきこもり、外国人を含めた地域共生社会作りが目指されています。その音頭をとる自治体の動きですが、まだタテ割りの弊害があって、地域住民に対してそれぞれの部署から似たような施策のアプローチがなされることがあります。地域課題は複合的なのに担当部署ごとの限定課題解決のための施策実行に職員の意識が働きがちだと考えます。同じ自治体にありながら隣りの部署が何を取り組んでいるのか見えていないことに驚くことがあります。それを踏まえると、総合的かつ客観的に状況を掴んでいる住民側から意見を述べリードする必要を感じます。

70歳までの継続雇用義務付けについて

いつの間にか人生100年時代と喧伝され、政府も継続雇用の義務付けを65歳から70歳まで引き上げるよう検討に入ったと、けさの新聞では伝えていました。研究者やフリーランスの人たちは、もともと70歳くらいまでは第一線にいるものですから、さほど影響はないかと思います。しかし、雇われることになれた立場の人たちが、そろそろ休めると思っていた途端、もっと働けと言われて気力が続くものなのかと思います。特に体力を要する仕事で長時間働くことは難しいですし、それほど収入を必要とするかは、その人の経済環境にもよるかと思います。障害者雇用についてもそうですが、高齢者が働き続けるにしても、働きやすい仕事の環境作りが合わせて重要です。楽にする技術の導入や知的労働に対応できる能力が身に付けられる機会の提供が必要です。そうこう考えると無理して国内で人生を送るばかりが能とはいえないかもしれません。

就業体験

訪問した介護施設に地元公立中学生が就業体験に入っていました。当然介護の経験はないので利用者の介助に携わることもなく、施設内での催しの飾りつけを行っていました。ただ、利用者としてみたら、日頃接しない中学生の存在は気になるようで、いつもよりは表情が明るい印象がありました。介護の現場は仕事がきつく、けっして報酬も高くありません。研修の充実度も事業者によってまちまちです。今の中学生たちが就職する時期の勤務環境がどうなるかわかりませんが、いろんな仕事現場をじっくり見るのは将来の職業選択にとって有意義であるのは間違いありません。

児童虐待防止と里親制度について

児童虐待防止と里親制度についての講義を聴く機会がありました。まず児童虐待の定義ですが、改めて講義で知ったのが、普通に抱くイメージより広いということでした。たとえば、面前DVという言葉がありますが、子どもの前で親同士が暴力を振るうのも、心理的虐待ということになり、含まれます。そうした児童虐待について見聞した場合にどこへ通報したらいいかですが、これは地元自治体の児童福祉を担当する部署がありますし、児童相談所という窓口があります。児童相談所については、189の短縮ダイヤルでつながる電話もあります。児童福祉法でも近年は里親委託の推進が強化されています。従来の里親といえば、実父母がいない子どもを養育するというイメージが強かったのですが、虐待にあわされる児童を社会全体で救う取り組みとしての里親の役割が高まっています。児童福祉法が公布されてから71年経ちますが、児童虐待防止や里親制度の取り組みが強化され始めたのは、せいぜいここ20年弱の歴史しかありません。発見される虐待件数が増えてきたということは、それまで見落とされてきた虐待がそれだけ多いことの裏返しの気もします。子どもを社会で育てる優しい社会こそが、あらゆる世代にとって暮らしやすい社会と思えます。

敬老会

敬老の日の本日、地元校区内の敬老会が開かれました。民生委員を務めている関係で、例年招かれて参加しています。会場はエアコンがない小学校体育館ですので、熱中症対策が気になりましたが、風通しを考えて出入り口が開放され、扇風機も数多く設置されていました。ここの敬老会は余興も充実しており、20団体以上2時間半にわたって行われました。ちなみに市全体では100歳以上の高齢者が34人、最高齢は明治生まれの108歳ということでした。しかし、高齢者がやがて人口の半数を超えるといいます。敬老会もいずれなくなるのではないでしょうか。