カテゴリー別アーカイブ: 農地活用 農業参入

台風対策

せっかくの連休が九州においては各種行事の変更を余儀なくされ、たいへんです。農業現場でも進路をにらみながら対策を講じます。保険をかけているとはいえ、対象となるのは設備や作物の被害だけで、無事に済んだときの人件コストやストレスが保障されるわけではありません。自然と人間の駆け引きみたいなものです。

農業の起源

今読んでいる『若い読者のための第三のチンパンジー』には、さまざまな知見が詰まっていて楽しい著作です。人間が他の動物と異なるのは、言葉の使用や芸術がありますが、農業もその一つです。人間以外では、ハキリアリが地下でキノコを栽培して食料としている例があります。しかし、なぜ農業が発達してきたかというと、それは地理的な、つまり居住環境の違いではないかとみられています。数千年前の古代ギリシャやトルコの遺骨を調べた研究によると、氷河期のこの地方に住んでいた狩猟採集民の平均身長は、男性が178センチ、女性が168センチだったのですが、農業が始まるようになる紀元前4000年ごろには、男性で平均160センチ、女性は155センチへと一気に低くなっていることがわかっています。現代のギリシャ人やトルコ人よりも、健康な狩猟採集民の祖先の平均身長が高いのです。現代の狩猟採集民であるブッシュマンの一人は、なぜ農業に手を出さなかったのかと問われて、「モンゴンゴの実が山のようになっているのに、なんで植えなきゃならないんだ」と答えています。人間の歴史を振り返ると、恵まれているために農業に乗り出さなかった例がある一方で、農業の発達があったために、階級対立や大量殺りく、環境破壊といった、人間社会の弊害が起こったともいえます。だからといって、いまさら農業を捨て去ることはできないわけですが、根本に立ち戻って考えてみることはおもしろいと言えます。話は飛びますが、2020年の東京に北朝鮮の首領を招待する考えはないのでしょうか。あるいは、首領本人がたとえば射撃の選手として出場するためにやって来ることは考えられないでしょうか。そんなメディアで報じられないことを想定してみる余力も必要ではないかと思います。

新たな在留資格

今月から新たな在留資格として介護が認められるようになりました。これは留学生が介護福祉士の資格を取得してそのまま日本国内の介護施設に就職することを想定しています。昨年11月の入管法改正で創設されたものです。これまで数か国だけに介護分野の技能実習生が認められていましたが、それよりも双方が安定的に働けることになります。農業分野でも国家戦略特区制度を使って外国人労働者受け入れを求める声が県からも上がっているようですが、これも全国的に拡充することが望ましいと思います。労働力不足の産業は伸びしろがある産業でもあるわけですから、現役世代の人口が増えることは税収や社会保障の拡充にもつながります。ということは国民の暮らし向きも良くなるわけで低賃金の労働者に働き口が奪われるという心配よりもプラス効果が高いと考えます。定着した外国人が帰化してくれることも歓迎すべきです。

人間とは何か

遠藤正敬著の『戸籍と無戸籍』は、戸籍制度を通じて「日本人」とは何かを探った好著でした。覚えておきたいのは、日本が批准していない条約として1954年に採択された「無国籍者の地位に関する条約」と1961年に採択された「無国籍の削減に関する条約」があります。これによれば、無国籍者が困窮していれば、その滞在国は自国民と同等に扱うことを義務付けていますし、無国籍者を保護するとともに、無国籍の発生を防止・削減することが国際社会の取り組むべき課題として位置付けられています。
次に「人間」とは何かを知るために、ジャレド・ダイアモンド著、 レベッカ・ステフォフ編著『若い読者のための第三のチンパンジー』(草思社文庫、850円+税、2017年)を読んでみようと思っています。人間とチンパンジーとの差は、ゲノムもありますが、特徴的なのは言葉や自らの生命を維持する食料を生産できる農業技術にあると思います。逆に言えば、何を失うときに人間は人間でなくなるのか考えてみたいものです。

農地パトロール

農業委員会の業務として「利用状況調査」「荒廃農地調査」いわゆる「農地パトロール」があります。私の担当地域でも近く写真の帽子と腕章を着用して行います。これは文字通り地域内に耕作放棄地がないかの掘り起こしと、以前確認された荒廃農地が再生利用されているかの確認の調査となります。今後、遊休農地でありながら農地バンクに貸し出しを行わないなど再生利用に消極的であるならば、固定資産税の課税額が上がることもありえます。逆に再生に取り組む農業者・団体があれば、補助金が交付されます。あるいは、大規模な農地集積・集約にあたる農地整備に対しては、これも手厚い補助が受けられます。いずれにしても農業を行わない農地所有者・課税義務者に、農地バンクの活用をお勧めます。

負動産に地域でどう向き合うか

吉原祥子著『人口減少時代の土地問題』(中公新書、760円+税、2017年)を読んでいますが、土地問題ほど、制度と所有の実態がかけ離れているものはないのが、よく理解できます。推計では所有者不明化している土地の面積は九州のそれに値するようです。所有者情報を管理することのコストがあまりにも高いために資産価値の低い土地や相続人が不明な土地は放置されています。行政も実態を分かっていながらそれを解決する能力、つまり人材に欠けています。最終的に迷惑を被るのは地域の住民です。抜本的な制度改革が必要でしょうが、緊急なところから何ができるのか考えていく価値はあると思います。

「負動産」と言われる時代

これから読む本は、吉原祥子著『人口減少時代の土地問題』(中公新書、760円+税、2017年)。サブタイトルに、「所有者不明化」と相続、空き家、制度のゆくえ、とあります。昨今は仮に相続人がはっきりしていても、資産価値がなく、相続が危ぶまれる「負動産」が増えているようです。年間の管理費や固定資産税を考えると、持っているだけで出費となるため、業者にお金を払って買い取ってもらうケースもあるといいます。不動産が安く流通することで、有効活用されること自体は望ましいといえますが、どういう問題があるのか考えてみたいと思います。

行政書士会の広告掲載のお知らせ

けさの熊本日日新聞朝刊2面の記事下に熊本県行政書士会の5段広告が掲載されていましたのでお知らせします。広告ではグループ補助金の申請手続きについて周知されていますが、その他にも行政書士が取り扱える分野は多岐にわたります。個々の会員の専門分野も異なりますので、ご不明の点は行政書士会へお問い合わせください。

農地利用最適化推進委員としての活動開始

2017年7月21日付けをもって任期3年間の農地利用最適化推進委員としての活動を開始しました。相続、事業承継、新規参入、高齢者雇用受け皿作りなど、フィールドは広いのでどんどん活用いただければと思います。

農地利用最適化推進委員に委嘱されます

2日間の鹿児島日帰り用務が無事終了しました。28日に宇土市農業委員会の一部を構成する農地利用最適化推進委員としての委嘱状交付式に出席します。式の後にさっそく研修会や親睦会も開かれます。地元の適正な農地利用の促進に貢献できたらと思います。

梅雨明けのこの時期は

会社の事業年度の期間とは別に、ミニトマト生産を行っていますと、7月が収穫の終了月で、8月が次の播種の月であるため、梅雨明けのこの時期はこれまでの経営課題洗い出しとこれからの目標設定を行う区切りの時間となります。いくら生産が順調でも市況次第で売上変動があります。1年刻みだけでなく数年にわたる企業体力も問われます。2018年度から農業共済において収入保険も始まります。こういう経費も考えておく必要がありそうです。

世田谷区の良い事例

数日前の日本経済新聞で、東京都世田谷区が所有者不明の空き家を民法の不在者財産管理人制度を使って解体し、土地は隣地所有者へ売って解体費用も回収したというニュースが載っていました。全国各地に所有者不明の不動産がごろごろあって、活用されないために、景観的にも防災・防犯的にも問題になっています。しかし、この世田谷区のように、自治体がその気になれば、解決し、地域住民も得をするわけで、要は頭の使いようだと思わされました。

無料相談員業務

本日の9~15時まで上天草市にある大矢野郵便局内で熊本県行政書士会による無料相談員として対応します。今回で4回目になります。ぜひご活用いただきたいと思います。写真は投稿内容と関係ありません。

所有者不明=ボウフラの土地問題

法務省がこのたび公表したサンプル調査によると、「最後の登記から50年以上経過し、所有者が不明になっている可能性がある土地の割合は22.4%にのぼった」(朝日新聞2017年6月7日)といいます。そのため、相続登記がされないまま「塩漬け」状態になっている土地が多く、道路や公園といった公的な利用の妨げになっていますし、同様に農地の場合であれば耕作できずに荒れる一方となります。
そこで、国土交通省ではいわゆる「骨太の方針」に盛り込み、来年の通常国会への関連法案提出に向けた検討を進めているようですし(朝日新聞2017年6月1日)、農林水産省においても、持ち主がはっきりしない農地を、意欲のある生産者に貸し出しやすくする農地法改正案などを来年の通常国会に提出することを目指している(共同通信2017年6月6日)と伝えられています。
もともと土地は地球住民の共有物という考えに立てば、相続人が不明の土地をほったらかしにされても周囲の住民が迷惑します。自治体へ権利を移し、適切に管理できる私人に移譲するのは賢明な活用法だと思います。
作家・司馬遼太郎は、作品『草原の記』の登場人物にこう言わしめています。「なぜあなたは財産をたくわえているのです。人間はよく生き、よく死なねばならぬ。それだけが肝要で、他は何の価値もない」。学商あるいは拝金宗主義者として批判されることのあった福澤諭吉でさえ、『福翁百話』のなかで「宇宙の間に我地球の存在するは、大海に浮べる芥子の一粒と云うも中々おろかなり。吾々の名づけて人間と称する動物は、この芥子粒の上に生れ又死するものにして、生れてその生くる所以を知らず、死してその死する所以を知らず、去て往く所を知らず、五、六尺の身体僅(わずか)に百年の寿命も得難し、塵(ちり)の如く埃(ほこり)の如く、溜水に浮沈する孑孑(ぼうふら)の如し。」と語っています。ボウフラの土地を未来永劫残しておいて意味がないことは明らかです。ちょっと遅きしに失した政策転換の気がします。
写真は記事とは関係ありません。月曜夜のスタジアム風景です。

朝から屋外作業

恒例の市が設置する養護老人ホームの草刈り奉仕に早朝6時半から出ました。終わってから作業着のままであるついでで、そのあとは自宅のビワの収穫です。ウメもそろそろ収穫しないといけません。農業事業に携わっていて植物の成長が自然なのは理解していますが、集中して手間がとられるものです。土日も各種会議が入ります。写真は記事と関係ありません。

輸出産業としての九州の林業

九州沖縄地方で5月12日に放送されたNHK番組「なるほど実感報道ドドド!」では、「九州から始まる!ニッポン林業の夜明け」と題して変貌を遂げる輸出産業としての九州の林業を取り上げていました。思えば旧国鉄の廃線や民営化された路線にはこうした木材の輸送線路が含まれています。ですが、今は中国など近隣アジアへの輸出が伸びているそうです。熊本県の八代港も全国で2番目の木材輸出港ということを今回初めて知りました。
以下、番組ホームページより。「“もうからない産業”と言われてきた「林業」に復活の兆し!鍵は270億円にまで急成長した「輸出」だ。日本の林業を再生し持続可能な産業に育てるためにはどうすればいいのか?九州で始まった挑戦に迫る▽木材輸出日本一の鹿児島・志布志港。拡大の裏には中国での意外な需要があり!?▽韓国の伝統建築を支える宮崎産の加工木材にさらなる成長のヒントが!▽創設相次ぐ林業学校。育成目指す“次世代の林業親方”で何が変わる?」
写真はまったく関係ありません。

黄砂

天気予報では晴れですが、黄砂のせいか実質的には曇天です。農作物の光合成条件としては良くないといえるでしょう。しかし、光合成には光の照度ではなく、届く波長が何なのかが重要です。これからの季節は温度が高すぎてもいけません。乾燥しすぎても気孔が開かずいけません。自然環境の変化に左右されるなかで、野菜は育っています。

GWを前に

来週からGW期間に入ります。期間前に済ませる仕事、期間明けまでに完了しない仕事の仕分けを行っているところです。一方、被雇用者ではないので、この期間中も発生する仕事があります。期間中に2回のロアッソ熊本のホームゲームが組まれていますが、さて1回でも行けるのかどうか。これだけ長期の休みになれば、事業者としては金融機関ぐらいは決済を動かせてほしいとも思います。写真は、期間中に読む予定の本です。