カテゴリー別アーカイブ: 農地活用 農業参入

天覧地の今

知人の耕作放棄地の近くに早期作田の昭和天皇の天覧地記念碑が建っています。農地管理できる農業後継者が少なく、移転がままならないのが、現在の課題です。また自宅近くには明治天皇の御野立記念碑があります。こちらは、例年11月に記念神事が行われていますが、普段は目立たない空き地になっています。

無為から有為を得る

昨日は珍しく外部のセミナーに参加しました。自治体主催で中央のコンサルタントを招いての地域活性化人材育成を見据える、よくありがちなセミナーです。分野的に農泊ということで、現在携わっている業務とも親和性が高いので、参加してみた次第です。正直、学びたい部分の情報が少なく、私の期待に沿う内容ではありませんでした。しかし、無為だからこそ自分にとっての有為が明確になり、その足りない部分を自ら補っていけばいいことが分かったので、まったくの無駄ではなかったと思います。それにしても、事例として紹介された農泊サイトの話を聴いて、お金を出す官とそのお金を使う民との双方の能力不足は、どのような分野でもあるなと、改めて思いました。

農地パトロール

雨天でしたが、そのため暑くもなく、地区の委員と農地パトロールを行いました。一部は解消されているものの耕作の意思すら無回答で荒廃の一途を辿りつつある農地もあります。昨年、イノシシの足跡が鮮やかな農地が今年もそうでした。元気なのはそうした動物たちばかりです。

筆界未定地の農地売買は可能

申請地が筆界未定地である農地の所有権移転、つまり農地法3条許可が可能か、少し調べてみました。農地法3条の趣旨は農地の耕作が継続されることを勧めていますから、不許可の理由に明確に該当しない限り、権利移動は許可されることになっています。公表されている各地の農業委員会議事録を見ても筆界未定地が許可されている事案は多々あります。譲渡人が隣地との境界トラブルを抱えておらず、譲受人も申請地が筆界未定地であることを承知して耕作を続けてくれるなら、農地として今後も活用されるわけで、特に農業後継者がいない譲渡人にとって不都合はないわけです。

所有者不明農地の処分

来月は地元の農地パトロールを予定していますが、やはり近くにある所有者不明農地の処分にメドが立つ事例がありました。当該農地は所有者が明治期に海外移民してその子孫の所在も不明となっていました。現在はその所有者の兄弟の子孫が管理していますが、地元におらず耕作もせず、ずっと僅かですが固定資産税と農地保全の負担を続けておられました。幸い当該農地を購入したいという農業者が現れたので、購入希望者の支援もあって、管理者が不在者財産管理人選任申立を行い、このたび裁判所から売却処分の許可を得た次第です。この種の農地については、農地バンクが間に入った形での利用権設定は行えますが、耕作者としてはいつまでも自分の所有地にすることはできないため、借り手は現れにくいと思います。今回、こうした形で解決の道が開けたことを嬉しく思っています。

農地利用最適化推進大会

全国に先駆けて熊本県内のすべての市町村農業委員会に農地利用最適化推進委員が置かれるようになりました。それを受けて第1回の熊本県農地利用最適化推進大会が本日開かれ参加しました。県知事の15分にわたる農業とのかかわりを語る話も興味深かったのですが、事例発表で登場した隣県の市農業委員会の取り組みは、昨年度、全国トップの農水大臣表彰を受けただけあって、大いに参考になるものでした。一口に言えば同市の事務局長の行政推進力・資質の高さにあると思いました。委員の動かすために基礎データの提供が必要ですし、農地の借り手と出し手をマッチングさせる直接的機会の提供と、借り手の意欲を高める補助施策の創出など、役所の職員の能力次第で課題解決はかくも図られると実感しました。

不動産活用

金融資産の遺産分割はしやすいのですが、あまり活用されていない不動産については、相続にあたって最も取り扱いを悩ませる資産です。何も活用しなければ固定資産税や保全管理の負担だけが残ります。農地については貸しても借地料はけっして高くありません。仮に自分で耕作しても高収益は一部の作物に限られます。住宅や宿泊所として貸すのも同じことです。いっそのこと売却した方が、何十年分の利益が得られるかもしれません。

初めての台湾行き

近く機会があり、初めて台湾を訪れます。台湾大学農場視察などが楽しみです。一人当たりのGDPでは日本に迫っており、これから先、今まで以上に交流が進む地域ですし、気候変動により農業分野で学ぶ点も多いと思います。

所有者不明土地問題

昨夜のBS番組で所有者不明土地問題について取り上げていましたので、ついつい見てしまいました。現在、九州の面積に匹敵する土地が所有者不明土地となっていて管理や利活用の障害となっています。土地の登記を見ても所有者が不明であるとか、相続がなされていないため共有者の一部が不明という事例が多くなっています。もともと資産価値が低い土地はもちろんですが、そうした土地は売買や賃貸の対象にならないので、余計荒れ果てて価値が下がることとなっています。評価が低い土地であれば自治体が行う固定資産税の徴収の動機も手間を考えれば低くなるのが自然です。そのために所有者を特定して登記情報と権利を合致させることがないまま放置されています。相続を義務化することもあまり効果があるとは考えられません。所有権を弱めて短期間で実質的管理者に所有権を認めてあげるような、土地は公共財という転換が解決に効果的だと思います。

早めの土地利用対策を

年初に周辺の農地所有者を対象にした農地利用アンケートのため、約30世帯を訪問しました。それから本日までに1割に相当する所有者が亡くなられました。いずれも高齢だったとはいえ相続が必要となる土地が増えてきています。子孫が農業生産に従事するとは限りません。元気なうちに対策が必要です。

実質的な年度末の日に

官公庁など4月から翌年3月までが事業年度の事業体にとっては、金曜日である本日が実質的な年度末だろうと思います。昨日出席した地元の農業委員会においても事務局長が定年を迎え、本日午後に退任辞令の交付を受けると話されていました。退任後は、ミカン生産に携われるそうで、農業を選択した理由として定年がないからと語っておられました。もちろん再任用という選択肢があったかもしれませんが、中山間地域の農地の有効活用や担い手づくりという農業政策にかかわる仕事をされていた観点からは、自らその世界へ挑むという進路選択にすがすがしさを覚えました。そのすがすがしさと対極をなしているのが、4月の市広報紙に掲載された、2月19日に東京都狛江市と「災害時における相互応援に関する協定」を締結したときの両市長同士の握手の写真。先方の市長はセクハラ疑惑で渦中の方のようです。こちらの市のホームページには出ていませんが、協定そのものはありがたいですが、あまりいい気持ちはしないものです。

頼れる委員となりたい

農業委員会の委員の一人として頼れる存在となりたいものです。本木賢太郎、松澤龍人、飯田淳二共著『農地・農業の法律相談ハンドブック』(新日本法規出版、3000円+税、2018年)を頼れる一冊にふさわしいか吟味しながら今読んでいます。

農業委員会活動強化推進大会

昨日、県内の農業委員や農地利用最適化推進委員が参加しての大会が開かれ、私も参加しました。ずいぶんな人数ですので、農業委員会を維持するコストはずいぶんな経費になるなと思いました。それに見合う貢献ができるか、身が引き締まりました。

野菜の値段もそれぞれ

この厳寒で冬場の野菜高騰が話題になりましたが、それはどちらかというと、なべ物や煮物に使われる種類であって、当社で生産しているミニトマトはそれほどでもありません。寒いとハウスの暖房代がかかる一方で、サラダ需要が冷え込みます。インフルエンザの流行で学級閉鎖による給食需要の落ち込みもあります。生野菜需要が増える環境を期待しています。

農業者年金

農業委員会の委員の役割の一つとして農業者年金の加入推進というものがあります。最近は、農業法人による農業参入もあります。法人形態が株式会社なら日本年金機構の厚生年金加入となりますが、農事組合法人であれば独立行政法人農業者年金基金による農業者年金に加入できます。法人化されていない個人農家ももちろん加入できます。加入には通常加入と政策支援加入とがあります。後者は厚生年金保険料半額の事業主負担に近く、保険料の一部を国が補助してくれます。ただし、39歳までに加入するなどの条件があります。国民年金だけで老後を賄うよりは安心安定が得られますから、加入条件に合う農業者は十分検討に値する制度だといえます。

農業委員会委員へ相談を

農地等利用最適化推進強化月間ということもあり、農業委員会の委員活動として、「農地中間管理機構(農地バンク)」のPRおよび「今後の農地利用に関するアンケート」の依頼のため、農地所有者宅を訪問しています。所有者の高齢化が進んでいるのを実感します。農地集積や遊休農地の解消は地域の将来にとって重要です。経営規模の拡大を希望する方と農地の貸し付けを希望する方とを結びつけることが可能ですので、今後の農地利用についてぜひ農業委員会委員へ相談してほしいと思います。