まずは現場と人を見てみる

いろんな老人ホームを見る機会があります。利用者目線に立って契約に値する施設かどうか否応なく判断させられます。先月、ある施設で管理者から聴いたところによると、敷金返還の理由が現在の国土交通省のガイドラインにも、判例にも反したもので驚きました。たとえば経年劣化で変色した壁クロスの張替え費用も退去者からの敷金から請求するというのです。この扱いは改正民法でも明確に禁止されることになりましたから、施行時点では違法になります。このように約款ひとつでもその施設の程度が知れるというものです。

血管とストレス

きのう、生活習慣病予防の対策の食事や運動療法について投稿したところですが、砂糖や塩が、野菜がと、気になって仕方がありません。要は血管を健康にするのが大事なので、この時期は水分補給と休養が重要なのではと、考え直しました。あまりストレスがかかると、それが元で血管に悪い影響を与えたら何にもならない気がしました。話は飛びますが、ミサイルのエンジンをロシアから買ったり、危機を煽って米国製の地上配備型の迎撃ミサイルを日本に買わせようとしたり、なんだかんだで暴利を得ているのは、大量の核兵器保有国なんではというのに似て、目的と結果がなんかおかしい例はあります。

生活習慣病の予防対策

地元市の健康づくり推進委員の研修会のなかで、生活習慣病の予防対策について専門医から説明されたことが、たいへん役に立ちそうに思いました。いくつかポイントを示してみます。
生活習慣病とは、偏った食事や運動不足などが原因で発症する症状で、動脈硬化の進行が見られます。その治療としては、食事療法と運動療法が有効です。なかでも食事療法は治療の7~8割を占めます。
■食事療法
・自分の適正体重(標準体重)を10kg以上上回らないこと。標準体重(kg)=身長(m)×身長(m)×22 摂取カロリー=標準体重×30kcal
・カロリーの半分は炭水化物(ごはん・パン)で取りましょう。少ないと空腹になり、間食が増えます。おかずが多いと塩分や脂質・たんぱく質(肉・魚・豆)が増え、血糖値を下げる力が落ちてしまいます。ラーメンも月1回程度に。
・栄養ドリンクやヤクルトは糖分が多いのでたまにしか取らないようにしたが良いそうです。
・漬物や醤油・味噌に多い塩分の摂取量に注意しましょう。1日あたり6~7gが限度です。3食とも外食だと危険です。
・野菜はビタミンやミネラル、繊維質が多く、たくさん取ったがいいですが、ドレッシングは塩分や脂質が多いので、注意しましょう。
■運動療法
・1日5000歩以上、30分程度と歩くと、糖・脂質が消費され、筋肉が増え基礎代謝が上がります。体重が減り、血液の循環が良くなり、疲れにくい体になります。ストレスも解消されます。

メッセージの出し方と受け方

対外関係での政府と国民のメッセージの出し方と受け方は気を付ける必要があります。特に近隣アジアの関係においては一層留意しなければなりません。たとえば、天皇でさえ参拝しない靖国への向き合い方を政府の一員はよくよく考えなくてはなりません。しかし、その側近らが余計な発言をしてその行動が意味をなさないことになるのは、ほんとうに国益を考えない頭の悪さだと思います。一方、近隣アジアにおいて過去の日本の罪状を掘り起こす動きについては、これまた下手な論評をしないことが、肝要だと思います。一民間事業者がバス内に人形を置いたことにとやかく日本の政府や国民が言うべきでないと思います。

負動産に地域でどう向き合うか

吉原祥子著『人口減少時代の土地問題』(中公新書、760円+税、2017年)を読んでいますが、土地問題ほど、制度と所有の実態がかけ離れているものはないのが、よく理解できます。推計では所有者不明化している土地の面積は九州のそれに値するようです。所有者情報を管理することのコストがあまりにも高いために資産価値の低い土地や相続人が不明な土地は放置されています。行政も実態を分かっていながらそれを解決する能力、つまり人材に欠けています。最終的に迷惑を被るのは地域の住民です。抜本的な制度改革が必要でしょうが、緊急なところから何ができるのか考えていく価値はあると思います。

レイシズムと武器が戦争ビジネスの源

昨夜放送のNHK「731部隊の真実」は、当事者たちの証言や書証が豊富で、圧倒的な説得力をもつ良質な番組だったと思います。人を救う思いで医学の道に進んだ学者が、いつのまにか研究資金の獲得に血道を上げ、生体実験をなんとも思わなくなっている悪魔性を恐ろしく感じました。その背景には「匪賊」は殺してもいい存在として医学者のみならず当時の国民が刷り込まされた歴史があります。今日にも残るレイシズムは、相手を殺すことをいとわないからこそ続けられる武器(731の場合は細菌兵器)開発につながり、戦争ビジネスを成立させる気がします。その意味で言えば、武器(技術を含む)輸出に熱心な国の顔ぶれは、互いに威嚇し合っているもの同士ということもあります。

人間が見えているか

核兵器禁止条約に消極的な姿勢であるとか、一見関係ないような朝鮮学校無償化除外の動きについて思うのは、人間の生命であるとか人権の重みへの無理解です。馬鹿げた核抑止への信頼よりも、使用できる核兵器が存在することによる大量殺りくの結果を想像してみるべきです。殺されることよりも殺さない側に立つことの人間としての尊厳を保ちたいと思います。どこの国民であれ、命の重みに変わりはありません。もう一つの朝鮮学校の生徒の人権でいえば、彼らがあたかも北朝鮮国民であるかのように誘導するのはまったくの間違いです。1947年5月2日、明治憲法下最後の勅令として外国人登録令が施行され、当時、植民地朝鮮の出身者は日本国籍を持ちながらも外国人としてみなされることになりました。外国人登録上、国籍等の欄に出身地である「朝鮮」という表記をすべての朝鮮出身者に適用されました。これについては、当人に選択権はありませんでした。当時の貧しい日本政府としては口減らしをしたいということだったのでしょう。その1947年当時に朝鮮半島には韓国政府も北朝鮮政府もありません。1966年の日韓条約批准をへて、1960年代後半から外国人登録の表示を「朝鮮」から「韓国」に切り替える人が増えましたが、「朝鮮」籍とは、単に出身植民地をあらわし、その後、「韓国」籍に変えなかったもので、「朝鮮」籍イコール「北朝鮮」籍でありません。したがって、歴史的経緯から判断すれば、旧植民地出身者およびその子孫は、日本国籍を有する人と同等に処遇する必要があります。確かに世界にはおかしなリーダーがいますが、その国民を冷静に人間として見れば、さまざまな政策判断も異なってくるのではないかと思います。

「負動産」と言われる時代

これから読む本は、吉原祥子著『人口減少時代の土地問題』(中公新書、760円+税、2017年)。サブタイトルに、「所有者不明化」と相続、空き家、制度のゆくえ、とあります。昨今は仮に相続人がはっきりしていても、資産価値がなく、相続が危ぶまれる「負動産」が増えているようです。年間の管理費や固定資産税を考えると、持っているだけで出費となるため、業者にお金を払って買い取ってもらうケースもあるといいます。不動産が安く流通することで、有効活用されること自体は望ましいといえますが、どういう問題があるのか考えてみたいと思います。

今度の行政書士PRポスター

毎年8月に行政書士制度PRポスターが更新されます。平均的な会員層は中高年の男性ということもあって、毎年ポスターのモデルは若い女性タレントが務めています。ポスターは全会員の手元に届くのですが、ポスターモデルはだいたい初めて知る顔です。行政書士の平均的会員のイメージとかけ離れてスマートすぎるので、ご覧になった方の印象にさて残るのやら。

委員というもの

今月も地元市のある委員を委嘱されます。ある公職に就くと自動的にこれが付いてきます。年数回程度の出席で済むならなんとか時間のやりくりはつくので、出来るだけ引き受けてみようと思います。分野によっては多少顔ぶれが重なることもありますが、それぞれの経験や識見が異なるわけですから、意見が述べられる機会は活用した方がいいと思います。出席してみると思うのですが、諸課題の根源には分野が異なる要因が絡んでいることがあります。ですから、ある計画を実現するためには所轄が違う組織を本当は動かさないと前に進まないことがあります。その点は行政の職員では無力で、やっても自分の得にはならないということがあると思います。かえって外部の者であれば、組織横断的な思考ができるので、有効ではないでしょうか。ただ、実際は、あらかじめこれこれしかじかの作文、つまり計画案が会議に用意されていて、承認するだけの会議になりがちなのも事実です。住民としての行政の使い方が試される機会でもあります。

第一主義には大義がない

まるで米国の無能な大統領の口癖のようなセンスのない国政政党名が生まれようとしているニュースがありました。なんちゃらファーストというやつです。もしも政権をとったときに世界で外交を行うときに、総理が利己主義的な政党の出身だとして聴く耳を持たれるだろうかという気がします。この一点をもってしても内向きで想像力と創造力に欠けるというのが分かります。米軍基地や原発の負担を特定の地域にかける現状を考えると、国内の住民すら大事にされていないので、看板倒れという気もします。

 

エンディングサポート事業

今読んでいる小谷みどり著『<ひとり死>時代のお葬式とお墓』(岩波新書、780円+税、2017年)で、横須賀市の低所得の無縁住民向けのエンディングサポート事業について詳しく紹介していました。この事業については以前NHKの「クローズアップ現代プラス」においても取り上げられていたので、関心があったのですが、本人にとっても、地域住民・自治体にとってもいい取り組みだと思います。家族・親族に後を託せる人がいない人にとって葬送はどうするのか、遺骨はどう扱ってもらいたいのかは、重要なことだと思います。それを自治体が仲介する形であらかじめ費用も含めて事前に葬祭会社と契約を行っておくこととなっています。ついでに言えば、高齢者単身世帯の1割超を占める生活保護世帯の死後も葬祭扶助制度はありますが、地域住民や自治体が本人の死後に右往左往しないで済むように生活保護受給者向けにもこうした備えができると安心だと思います。

野火

NHKネットクラブのプレゼントで当選し、Eテレで今月放送される「100分de名著 大岡昇平 野火」のテキストが送られてきました。解説者である作家・島田雅彦氏の思い入れが強く伝わる良いテキストでした。島田氏と私は同世代ですが、戦争をナマで体験した祖父母世代である大岡昇平への思いも何か似通っている感じがします。知識人が感じた戦争への見方というのが、文学を通じて激しく伝わる力強さがあります。政治の失敗ということだけでなく、一人ひとりの人間をどう翻弄させていくのかという優れた記録として読み手の心に突き刺さります。たぶん、『野火』を読んだのは20歳前ぐらいだったと思います。読んでおいて損はないと思います。

少年の主張大会を聴いてきました

市内の小中学校の代表児童・生徒11名による少年の主張大会に昨日参加してきました。自分のことだけでなく他人や社会のことを思いやれる少年少女の主張に感銘を受けました。一つ疑問だったのは、こうして口頭発表するわけですから、文章としては口語体がふさわしいので、一部に文語体の作文読み上げがありました。主張の中身も重要ですが、その主張を効果的に伝える技術も代表選出の校内選考の基準にしてほしいと思いました。

死後を誰に託せるか

月末の昨日、切手を貼り忘れた封筒を郵便ポストに投函する間違いをしてしまいました。即座に気付いてポストに記載してある連絡先に電話したところ、集荷する郵便局で取りおいてくれるとのこと。夜、その郵便局から電話があり、切手を届けて事なきを得ました。郵便物の中身が請求書だっただけに信用やマナーを貶めない出来事でした。さて、そういううっかり者の死後事務をどうするのか。自分の葬式や墓はどうしてほしいのか。小谷みどり著の『<ひとり死>時代のお葬式とお墓』(岩波新書、780円+税、2017年)は、語弊がありますがたいへん面白い本です。一例を上げると、火葬場の予約が入れやすい時間帯は東京都の場合、9時半開始のコースらしいです。セレモニーとセットしにくいから空いているそうですが、人気の時間帯だと数日待たされることがあるので厄介です。ここ20年の平均寿命の伸びもすさまじいものです。20年前までは男性で3分の2以上は80歳手前で亡くなっていたのが、いまや半数以上が存命です。長くなった高齢期の生活をどう工面するかに奔走させられるのですから、それはそれでたいへんな世の中になってきました。

行政書士会の広告掲載のお知らせ

けさの熊本日日新聞朝刊2面の記事下に熊本県行政書士会の5段広告が掲載されていましたのでお知らせします。広告ではグループ補助金の申請手続きについて周知されていますが、その他にも行政書士が取り扱える分野は多岐にわたります。個々の会員の専門分野も異なりますので、ご不明の点は行政書士会へお問い合わせください。